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エコ住宅って何?


1、エコ住宅には全国共通の評価基準があります。

  • エコ住宅とは何?とよく聞かれます。エコ住宅の正式な定義はまだありません。
    だったら、最近よく聞くエコ住宅と言う言葉は、それぞれが思い思いの内容でエコ住宅を表現していることになります。正式な定義がない以上、その内容説明が相手によって違ってくるのもやむを得ません。もしも、誰かがエコ住宅に関心を寄せても、質問する相手によっては、自分たちが思い描いている内容と大きくずれてくる危険性も孕んでいます。
     
    そういった誤解が生まれないように、【さぬきエコ住宅の会】では環境性能の高い住まいをエコ住宅として位置づけしています。

    住まいに関する環境性能評価対象は、住まいそのものに関する評価と、住まいを取り巻く敷地状況に関する評価の2種類に分類されます。それらの個々の環境が集まって地域の環境が生まれます。さらに、地域の環境が集まって地球環境が生まれます。
    【 さぬきエコ住宅の会】では、住まいを取り巻く敷地に関する環境を敷地内エコとして取り扱っています。

    環境性能の高い住まい共通評価基準はあるのでしょうか。
     
    もしなければ、自分たちが思い描く環境性能と、相手が説明している環境性能との間に食い違いが生まれます。やむを得ないことと諦めることができるでしょうか?
    国交省は2002年度からCASBEE(建築物総合環境性能評価システム)の開発を進め、建物を環境性能で評価し、ランク付けする制度を定めました。住まいに関してはCASBEE−住まい(戸建て)という、住まいに特化した評価制度が開発されました。

     

2、CASBEE-住まい(戸建て)の大きな特徴

  •   CASBEE-すまい(戸建て)の評価制度の大きな特徴は、
    1、環境品質(クオリティ)が高いこと・・・自然豊かな快適な街並みで、住み心地の良い住まいを長く住み続けることが出来る家。
    2、環境負荷(ロード)を低減する・・・地球環境に配慮しながら、地球資源を大切に使いCO2とかゴミの発生をできるだけ減らすことの出来る家。
    3、環境評価ソフトを無料で配布し、その評価マニュアルもホームページより無料でダウンロード出来ます。利用対象者を広範囲に設定するために、利用方法が各人で融通ができる。

    つまり、この環境性能評価制度の良いところは、CO2排出削減(環境負荷を低減する)のためにただ節約するだけの生活を評価しているのではなく、環境品質(住み心地や長寿命住宅等)に対しても評価していることです。
    一見、お互いが矛盾した評価制度のように思えますが、環境性能の高い住まいが幅広く、末永く普及していくためには、両方共大切な評価対象と言えます。そして誰でもこの評価制度に参加できるように、無料でこの評価ソフトをダウンロード出来ます。
    住まいに関しては、この無料評価ソフトのように、環境ビジネスを超えた良識のある取組みが今後必要になってくるのではないでしょうか。 

【さぬきエコ住宅の会】のエコ住宅に対する取組み

  • 【さぬきエコ住宅の会】では環境性能の高い家が幅広く、末永く普及してもらえるために独自の努力もしています。
    1、エコ技術は出来る限りシンプルなものにして、将来、多額のメンテナンス費用がかからないエコ技術とする。
    2、技術料の高い特許技術などの採用よりも、誰でも使うことのできる一般的なエコ技術を採用する。
    3、環境高性能住宅の開発による住宅価格のコストアップを低く抑えること。
    4、エコ技術を誰もが採用できるように一般公開し、幅広い普及に努める。
    5、さぬきエコ住宅の会の会員同士で、エコ技術に関するデータ等を共有しながらエコ技術の向上に努める。
    6、会員の作品から得られる、温熱環境記録や光熱費記録などの実証データを共有し、エコ技術の向上に努める。
    7、住まいにおける住み心地を大切にし、言葉による曖昧な表現ではなく、客観的評価が得られるよう実測データを公開する。
     

エコ住宅を構成する6つの要素

  • 1,自然エネルギーの利用

    自然エネルギーはクリーンエネルギーの代表的なものです。大地に存在する様々な自然エネルギー。そういった自然エネルギーの中でも地熱を利用した地表熱エネルギーは、一年中安定したエネルギー利用として注目を浴びています。地表熱利用は、初期導入コストのかからない、費用対効果の高い自然エネルギー利用だと考えています.他にも地熱利用システムが開発されていますが、【さぬきエコ住宅の会】の【地表熱利用システム】は、独自の技術により開発された、最もコストパフォーマンスの高い地表熱利用システムです。.

    2、国産材の利用

    高温多湿の日本独特の気候の中で育った国産材、とりわけ桧、杉材は優れた住宅用構造材として昔から愛用されてきました。 輸入構造材と違い、その優れた耐久性は家を長寿命化させるために最適の木材です。 又、地域の国産材を使うことは、地域の森林を活性化させることに繋がります。【 さぬきエコ住宅の会】では地元水源の森、嶺北の森で育った高知産の桧、杉材を主要構造材として採用しています。循環可能な森を育成するためにも、国産材利用は大切なステップとなります。

    3、無垢の木を現しで使う

    長寿命住宅の実証住宅でもある古民家の全てがそうであるように、構造材を閉じ込めずに現しでつかっています。 構造材を常に新鮮な空気に曝すことで構造材としての寿命を長引かせ、さらには無垢の木だけがもつ不思議な力、フィトンチッドの効能を満喫できます。

    4、自然素材で装う

    デザイン、合理性、経済性重視から新建材が戦後多用されてきました。
    しかし、人工化学物質で生成された新建材の中には有害化学物質も含まれ、その家に住む住人に攻撃したのです。本来、憩いの場であるべき住まいが”病の発祥源”となりました。特に抵抗力のない小さな子供が悲鳴をあげています。
    シックハウス規制が施行されてなお、その患者は増え続けています。
    【さぬきエコ住宅の会】では国のシックハウス規制に頼らない、より厳しいルールの中で人に優しい住まいを求めています。

    5、エネルギーを逃がさない家

    エネルギーを逃がさない家とは、言い換えればエネルギーを使わない家にもなります。 快適な住環境を得るためには何らかのエネルギーの助けが必要です。いったん生産されたエネルギーを、効率よく使うことが省エネルギーにもなります。 省エネルギー住宅は光熱費を押さえ、同時にあなたの毎月の家計を助けます。 エネルギーを逃がさない家の目安はQ値(熱損失係数)により知ることができます。 
     
    6、長寿命住宅

    日本での最近の住宅の悪い常識に、家の寿命があげられます。 住宅の平均寿命が外国に比べ極端に短いことです。英国の70年、米国の50年に比べ、なんと日本の最近の住宅寿命は30年が常識となっています。 住宅大量生産時代の悪しき常識が、いまなお改善されずに残っているのです。 住宅寿命が短いと無駄な生産エネルギーを使うばかりか、その廃棄物が環境を汚染します。 長寿命住宅はとても環境に優しい家造りとなるわけです。

     
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